2013年8月度セミナーseminar
食品に関する衛生管理技術や手法は日々進化し発展をし続けていますが、腸管出血性大腸菌による食中毒や、金属・ガラスなどの危険異物や昆虫類の混入など製品事故は毎日のように発生しています。食品関連企業においては既存のシステムの検証活動と、最新の情報を入手しながら継続的に衛生管理体制の改善をしなければなりません。今回のセミナーでは衛生管理手法の仕組みづくり、防虫防鼠および微生物対策の具体的な手法に至るまで、製品事故防止に向けて現場で役立つ情報満載のセミナーを開催しました。
開催日:2013年8月26日(月) / 2013年8月28日(水)
会場:大阪、広島
受講者の声
セミナー後にお客様からいただきましたご意見・ご感想の一部を紹介いたします。
- 自社工場と重なる部分があり、どきっとした。
- 原因が分かっても業者任せにせず、協力して解決していくことが本当の改善になると感じた。
- 異物分析を行い、混入した原因追究までする手法が参考になった。
- 7Sの考え方、基本的な部分が最も重要であると事例により理解できた。
- 現場とどのように協力していけばよいのか参考になった。
- 製造ライン、室内への殺菌、特に芽胞菌への殺菌効果に興味を持った。
- お申し出品の分析や調査を実際に行っているので、とても参考になった。
講演内容
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■講演1■ 基調講演~製品事故防止のための衛生管理体制とは
安全な製品を作るための管理体制構築は製造現場にとっては最大の課題です。そこで食品衛生7Sを基礎とし、どのような体制作りをすることで事故を未然に防止できるかについて解説しました。
■講師■
株式会社角野品質管理研究所 角野 久史氏 -
■講演2■ 防虫防鼠管理手法~工場と専門業者が総力で取り組んだ事例 2013 年度版
商品への昆虫類混入防止につなげるため、工場スタッフが専門業者と共に防虫防鼠活動に取り組み成果を出した事例について紹介し、その活動のポイントについて解説いたしました。
■講師■
東洋産業株式会社 羽原 政明/三藤 文章 -
■講演3■ 微生物制御手法~二酸化塩素製剤を使用した殺菌技術
二酸化塩素ガスは、発癌性が指摘され使用が制御されているホルマリンに代わる唯一の殺菌技術です。既存殺菌技術と比較した場合の優位性と、二酸化塩素ガスによる殺菌消毒効果について解説しました。
■講師■
高砂熱学工業株式会社 阪田 総一郎/佐藤 克己 -
■講演4■ 特別講演~異物解析による異物混入防止
演者がこれまで多様な異物分析を行った実績を活かして、実際の異物の中身や、異物の分析から発生原因の特定に至るまでの事例を紹介し、異物を再発させないための分析を適切に行うための手順や手段について解説しました。
■講師■
東洋産業株式会社 高橋 宏英